内定を得た4年生が、キャリア相談室にいた3年生の後輩に、
「インターンシップは絶対行くべきだって!」
と力説しているのを見ました。
それを聞いた3年生は、
「そうですかあ。まだ行ってないす。ヤバイっす!」
と焦り始めた様子。
私は、
「あーこりゃまずいなあ」
と思いました。何故でしょうか?
就活に「絶対」はない。
上の例の人は、自分はインターンシップに行って上手く行ったのです。
その会社では、インターンシップに行った人は選考の過程が省略されて、明らかに有利だったとのこと。
でも、それはたまたまその人が受けた企業ではそうだったというだけであって、全ての企業でそういうことをするわけでは全然ありません。
インターンシップに行かずに内定をもらえた人はいくらでもいます。
そういう人に、
「インターンシップは絶対行かないとまずいですか?」
と聞いたら、
「う~ん、そうでもないんじゃない?」
と答えると思います。
インターンシップに関して言えば、確かに情報収集の目的で行くことはとても有意義です。
でも、行けば絶対有利になるなんてことはありません。
逆に、行かなければ絶対不利になるなんてこともありません。
純粋に、学生の企業研究に役立ててもらえれば良いという理由でインターンシップをやっている企業は多くあります。
インターンシップも、非常に多くの企業研究の手段の一つです。
人によって、その手段を使ったり、使わなかったりで良いのです。
焦らず、自分のペース、自分のやり方をつかむこと
就活に関して、世の中の情報には、これに類することが多くあります。
それらを聞くと、自分はやってないと思って焦りの気持ちが出ることがあると思いますが、焦ることで良いことは一つもありません。
そういう情報や噂を聞いたときは、
「あーそういうこともあるんだな」
程度に聞き流していた方が良いです。
キャリア相談室で学生さんの相談に応じていると、本当に一人ひとり、やりたいことや企業を探す条件も違うので、何一つ、「こうすれば絶対大丈夫」なんてことはないことを実感します。
もし、どうして良いかわからなければ、できれば早い時期に、信頼できるキャリアカウンセラーなどに相談して、あなたなりのペース、あなたなりのやり方をつかんでもらいたいと思います。
では、今日はこのへんで!