前にこんなことがありました。
「面接での逆質問はどんなことを聞いたら良いですか?」
と学生に聞かれたので、私は良くある模範的な質問を教えてあげました。
「『入社するまでに勉強しておくことやしておくことがありますか?』なんて、前向きな感じでいいんじゃないかな」
後日、その学生がやってきて、こう言うのです。
「逆質問で教わったこと言ったのですが、そしたら面接官から、
『はい、その質問今日で3人め〜!!(笑)』
って言われました。」
私は、
「あ、やっちゃったな」
と思いました。
これは私の失敗談です。
企業はマニュアル人間を求めてはいない
この例でわかるように、毎日多くの受験者と接している面接官にとって、模範的なことを言うのは、「またか」と思われるだけなのですね。
「またか」と思うことだけで即不合格とはなりませんが、あなたへの印象は、「無難なことは一応できそうな人だ」というだけで、あなたの良さは全くアピールされていません。
では、どんなことを言えばいいのでしょうか?
それは、入社してからの仕事を考えてみればわかってくるはずです。
アルバイトではないのですから、あなたが入社してからやる仕事は、マニュアルに書いてあることを忠実にやることではありません。
マニュアルもお手本もない新しいこと。
それを自分の頭で考えて、実行する力がある人。少なくとも、それができそうと感じさせる人を企業は求めているのです。
何かをやらせたらその度に、「マニュアルがないのでわかりません」と言ってくるような社員を求めている企業はありませんよね。
そう考えれば、面接であなたがすべきことはわかります。
つまり、
あなたの頭で考えて、あなたの言葉で話すこと
です。
「こんなこと言ったらまずいんじゃないか」
「どんなことを言えば良く見られるんだろう」
そういうことを考えてしまう気持ちは良くわかります。
でも、逆質問に限らず、じつは話す内容は二の次なのです。
あなたが、自分の頭で考えて、自分の言葉で言うこと。
それが一番大事なのです。
それができれば、面接官も、他の人にない何かを必ず感じるはずです。
では、今日はこのへんで!