「確定拠出年金」でググれば、詳しい説明が書かれているサイトがたくさん出てきますので、ここでは就活中の学生さん向けに、できるだけ簡単にどんなものかを説明することにします。
就職前であれば、ざっくりこの程度知っておけばいいという内容です。
確定拠出年金は退職金制度の一種。ただし・・・
まず、「退職金」とは、会社を辞めるときにある程度まとまった金額のお金がもらえることです。
確定拠出年金も、その退職金制度の一種ですが、辞めたときにすぐもらえるというものではありません。
原則として、もらえるのは60歳以降です。
その意味で、これは退職金というより、老後の生活を保障する目的のものです。
「年金」という名前がついているのはそのためです。
では、「確定拠出」とは何でしょうか?
これは、企業が毎月、一定額をあなた専用の口座に積み立てていくという意味です。
「拠出」とはお金を出すということ。
あなた専用の口座に、決まった額(確定)を積み立てる(拠出)という意味です。
あなた専用の確定拠出年金口座に積み上げられたお金は、会社は手をつけることはできません。
だから、もしこの先会社が危なくなっても、あなたの確定拠出年金口座に積み立てられたお金は守られます。
そればかりか、あなたがその会社を途中で辞めるとしても、それまで積み立てられたお金はあなたのものなので、転職先の会社でも確定拠出年金制度をやっていれば、その会社の確定拠出年金制度にそのまま移し替えることができます。
ただし、先に言ったように、いくらあなたの口座とは言っても、あなた自身も60歳までは引き出すことはできません。
自分で運用して増やすことができる年金
確定拠出年金の大きな特徴は、60歳まで引き出せないということ以外にもう一つあります。
それは、「自分で運用する」ということです。
「運用する」とは、株式や債権などに投資して、資金を増やすことです。
ということを言うと、自分は株などやったことがないので、そんなことは自信がない。なんだか怖い。
と言う人が多いのですが、自分で株を買うというようなものではありません。
確定拠出年金制度を運営している会社が提供している、投資信託商品の中から好きなものを選ぶというだけです。
株式や相場の知識などはそんなに必要ありません。
それでも面倒だという人には、増えはしないけれど減りもしない、定期預金に全額入れるということも選べますので大丈夫です。
でもまだ若いあなたであれば、もし少々失敗して元金割れしてしまっても、積立金額が少なければ被害も少ないですから、勉強のつもりで色々投資してみることをお勧めします。
実際、私のいた企業でも数年前に確定拠出年金を導入して以来、私も今も運用を続けていますが、この低金利の時代に4〜5%程度の利益が出ています。
金融には全く素人の私でもその程度ですから、そんなに難しいことはありません。
以上、「確定拠出年金」をまとめると、
・60歳までもらえない退職金
・他の会社に移っても積立が継続される
・会社が倒産しても安心
・自己責任で運用
ということです。
それ以上詳しいことを知ってみたいという人は、専門家がより詳しく説明しているサイトがたくさんありますので、ググって調べてみてください。
では、今日はこのへんで!