経団連の発表によれば、「就活ルール」の廃止は、2021年卒の学生の就活からということになっています。
ところが、私が大学のキャリア相談室で日々接している大学3年生からの情報によれば、
「もう今年から実質就活ルールは廃止になってるぞ!」
という感じを強く持っています。
どういうことでしょうか?
企業はもう就活ルールを気にしなくて良いと思っている
昨年までは、就活ルールは当然生きていて、それに従って採用活動をすることが、(一応は)正しいという感じになっていました。
ただ、実態はインターンシップの名を借りた実質選考が行われたりしていました。
企業としては、やはり一応就活ルールというものは意識せざるを得ないので、学生を集める段階では選考とは言わず、インターンシップだと言ってごまかしていたのです。
ところが、今年は様子が違っています。
具体的には、企業はインターンシップの告知や、インターンシップに参加した学生への連絡において、はっきりと「1次選考をいついつ行う」ということを言うようになってきています。
過去3年間、同じ大学で学生さんの相談を受けている私は、これは明らかに昨年の傾向と違うとはっきりと感じています。
今回、2021年度からこの就活ルールが廃止されると正式に決定され、世の中に広くその認識が浸透しました。
その結果、変える時期はともかく、企業の間では「就活ルールに従うべき」という認識は既にないという感じになってきているのだと思います。
今年の3年生はもう就活ルールはないものと思ってください
2018年10月の今現在の企業は、秋〜冬に実施するインターンシップへの学生の呼び込みをしている時期です。
それは一見昨年までと同じ動きですが、昨年と違うのは、インターンシップが終わったあと、すぐ選考の案内が来るというケースが非常に多くなっていることです。
3年生の皆さんは、まずは業界研究、企業探しということで、その一環としてインターンシップに行くでしょう。
それは、今までと同じく重要な就活のステップですが、スケジュール的にはもう就活ルールは無くなり、いつ選考が始まるかわからないと思ってください。
企業が学生を集める最も大きな手段であるリクナビ、マイナビ等の媒体が、募集告知を掲載するのが来年3月1日ですので、選考が本格化するのは今年も確かにそれ以後です。
しかし、先に言ったように、企業の中では既に就活ルールは守らなくて良い。という認識になっていますので、リクナビ、マイナビの告知に頼らない、今できる選考の方法として、インターンシップを使うのです。
ですから、今年は、インターンシップは選考だと思う必要が昨年以上に増していることは間違いありません。
具体的には、履歴書をいつ出せと言われるかわからないので、自己分析の一環として、早めに準備を始めるようにした方が良いでしょう。
では、今日はこのへんで!