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企業が「学生時代に力をいれたこと」から知りたいたった一つのこと

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昨日、学生さんが書いてきた履歴書の下書きを見ていたのですが、「学生時代に力をいれたこと」で、

「あ、これはいかんな」

と思ったことがありました。

これって、結構よくあることなので、今日はそのことについて書いてみます。

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企業が知りたいのは、あなたの「行動した事実」です

その学生さんの下書きでは、部活のことが書かれていたのですが、文字数の半分を費やして、

「自分はどういうことを大事だと思っていて、こういうことをこころがけてきた」

ということが書かれていました。

そして結果としては大会で4位になることができたと書かれていました。

結びには、

「これからはこういうことをやっていきたい」

と書かれていました。

この「学生時代に力をいれたこと」の下書きでは何が悪いかわかりますか?

 

半分の文字数を費やして、「思いや考え」を書いていることです。

それを書いてはいけないのか?

確かに、決して書いてはいけないことではありません。

ただ、半分の文字数まで費やして書くべきことではありません。

では、何を一番書かなくてはいけないか?

それは、あなたが「やったこと」です。

あなたが「行動した事実」です。

何故、それが必要か?

企業の側に立って考えてみてください。

仕事とは「思い」ではなく「行動」です。

企業はあなたに給料を払うことが目的であなたを採用するわけではありません。

あなたを採用する目的は、「あなたに仕事をしてもらう」ことです。

言われてみれば当たり前だと思うでしょうが、この視点がない学生が多いです。

ですから、企業が一番知りたいのは、

「この人はどんな仕事をどれくらいしてくれそうか?」

ということです。

それだけと言い切っても良いです。

そこに、あなたが「思いや考え」を書く。

それを見て企業はどう思うでしょうか?

「思いや考えはわかった。で、あなたは何をしてくれるの?」

ということです。

どんな仕事でもそうですが、机に座って何かを考えたり思いを巡らせているだけでは結果が出ません。稼ぎにつながりません。

考えることはもちろん必要ですが、それだけではなく、手を動かして何かを作り出す、外に出て何かを売ってくる。そうした「行動」がなければ結果は出ません。

「仕事」イコール「行動」

なのです。

だから、企業がほしいのは「行動できる」人。

だから、あなたが「学生時代に力を入れたこと」でアピールしなくてはいけないのは、あなたが行動できる人であるということなのです。

そのためには、過去にあなたが「行動した事実」を書くことが必要なのです。

「思いや考え」を書くのは、あくまでも「行動した事実」に至る背景の説明のために、必要であれば書くという程度です。

企業は「行動した事実」からあなたの働きを想像します

あなたが書いた「行動した事実」を見て企業は、

「ほほう、この人はこういうときにこういう行動が取れる人なのか。だとしたら、当社に入ったら、こんな仕事をやらせたら、こんなことをしてくれそうだな」

ということを想像するのです。

そして、これを想像させることができれば、あなたは合格したも同然です。

逆に言えば、落とされるのは、そういう想像をさせることができないからなのです。

 

あなたが書いた「学生時代に力をいれたこと」はどうでしょうか?

考えや思いばかりに偏ってはいませんか?
あなたの「行動した事実」が目に浮かぶように書かれているでしょうか?

もう一度見直してみてください。

では、今日はこのへんで!

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