「70歳まで就業」いいじゃないですか。働けるのは幸せなことだから

週内にまとめられる全世代型社会保障検討会議の中間報告案の全容が16日に明らかになり、政府が70歳までの就業機会確保などを定める方針であると共同通信が伝えた。首相官邸の「成長戦略ポータルサイト」でも、2025年までに65〜…

というニュースやそれについてのコメントを見ると、

「死ぬまで働けということか」

「なるだけ働かなくてもよいようにしていくのが、文明の発展じゃないのか」

「70歳になっても働いてる自分を想像したくない」

などの声が上がっていますが、私がこれを見て感じるのは、

みんな、本当に働くの嫌いなんですね

ってことです。

定年後は何もしないで隠居して、ボケていくだけの人生の方が望みなんでしょうか?

私は、

働ける限り働き続けたい

と思っていますよ。マジで。

それは、決して働かないと食べていけないから(もちろんそれはありますけど)という理由ではなく、

働くことが幸せだ

と思うからです。

というと、

「それはお前が好きな仕事ができてるからだろう?」

という人もいると思いますが、

「はい、そのとおりです!」

私は定年まで決して良くもない会社で長年働いて、これからは好きなことを仕事にしようと思って、再雇用を選ばず、今の仕事を選びました。

だからこそ、言えるのです。

今この仕事をしていて幸せです! 死ぬまでこの仕事をしていたい!

と。

私のことだけでなく、一般論に戻しますと、

「働く」ということは、メリットだらけだと思うんですよ。

特に定年後の高齢者にとっては。

1.働くことで収入が得られ、生活に余裕ができます。

2.働くことで社会との接点が保たれ、孤独を防げます。

3.働くことで適度に身体を動かし、健康にも役立ちます。

ただし、そのためには

「好きなことを仕事にする」

が前提として必要です。

嫌いな仕事をイヤイヤやっていたら、心身の健康を害しますし、まず、幸せとは言えないですから。

そういう人からすれば、「70歳まで」とか政府に言われると、

死ぬまでこの地獄が延長されるのか? という思いにしかならないのは当然です。

だから、

「好きなことを仕事にする」

が前提として、特に高齢者にとっては必要なんです。

誰がどんな仕事を好むか? なんてことは政府がどうこうできる問題ではないので、政府の仕事としては、「死ぬまで仕事ができる」環境を作るというのは、決して間違っていないと私は思っています。

そりゃ政府にしてみれば税収を増やす策でもあることはそのとおりなのですが、だからと言っていつまでも被害者意識で「死ぬまで働かされる」「搾取だ」と嘆いていて幸せになれるんでしょうか?

「働く」ということは、誰かのお役に立つということです。

隠居してただボーとして、誰の役にも立たない存在になるよりも、働いて、誰かの役に立つ。その形の一つが納税でもあると思うのです。

それができるということも幸せなことじゃないかと思うのですけどねえ。

では、今日はこのへんで!

この記事を書いた人

西川明宏
西川明宏就活・転職・キャリア・オンライン相談室
国家資格キャリアコンサルタントです。
医療機器メーカーの人事部で中途・新卒の採用業務を15年経験後、大学キャリア相談室での就活支援から社会人の転職支援まで幅広く活動しています。
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