会社の平均年齢などを比べるときに注意すべきこと

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就職サイトで色々な会社の募集広告を見てみると、若々しくて楽しそうな会社がたくさんある。

☆社員の平均年齢は20代!
☆当社は少数精鋭です!
☆職場はきれいで明るくて働きやすい!
☆社長さんも若々しくて気さくな人!
☆いつも笑いの絶えない職場です!

そして写真は自由な服装をした若い人達がほんとに楽しそうに笑いながら机を囲んでいたりパソコンに向かっていたりする。
いいなあ、そんな会社で私も働きたい。

でも、どんな会社でも避けられない定めと言うものが一つだけある。

それは、社員は必ず歳を取ると言うことだ。

今は平均年齢が若い会社でも、当たり前のことだが10年後には平均年齢が10歳上がる。平均年齢を上げないようにするには、若い人を毎年入れ続けなければならない。定年で辞めるような社員は30年先まで現れないのだから、若い人を毎年入れ続けると言うことは、社員は増える一方だ。

まずここで、平均年齢の維持と少数精鋭の維持の両立は成り立たないと言うことが分かる。
社員が増えれば、和気藹々と家族的にもやっていられなくなり、統制を取ることがだんだんと必要になってくる。いろいろな規則や縛りが生じてくる。つまらぬ派閥やお局なども湧いてきて人間関係も複雑化して来るだろう。

右肩上がりで社員を増やしていくことが業績に釣り合っていれば良いが、そうはなかなか行かなくなると、新人の採用も控えなくてはいけなくなる。そうすると徐々に社内から若々しさや活力が消えていく・・・。
つまり、だんだんと会社が老いていくのだ。血管が硬くなったり、老廃物が溜まってくると言う訳だ。

創業60年以上経つ会社にいる私としては、そういう会社の老化の過程と言うか、そういうのがすごく分かる。今私がしている仕事での課題や苦労と言うのは、まずほとんどがこうした会社の老化現象に絡んでいると言っても過言ではない。言い換えれば会社の介護しているようなものかも知れない。

ぶっちゃけ、もし、会社が設立後数年で、社員も皆若くて人数も少なかったら、今私が総務や人事としてやってる仕事は半分以下になるだろうなあ。とマジに思う。

新しい会社はオフィスがピカピカなのも、社員が皆若いのも、活気があるのも当たり前なのだ。
それはその会社が素晴らしいからではなく、子供が大人より元気なのが当たり前なのと同じことに過ぎないと言うことを、企業を選ぶ人は知っておく必要があると思う。

もちろん、古い会社でも若さを保っている素晴らしい会社はある。しかし、そのような本当に素晴らしい会社は、ほんのわずかだ。大部分の人間は普通に歳を取るのと同じように、大部分の会社も普通に老いて行く。

しかし、普通に老いていく会社でも、その他超大勢の、若い勢いだけで年取るところまでも行かずに消えていく多くの会社もどきよりは遙かに立派に世間の荒波の中で生き抜いてきたと言える。

あなたが就職サイトを見て、笑顔が絶えない会社に魅力を感じるのは当然であるが、もし長く勤められる会社を見つけたいのなら、この会社は健やかに歳を取っていけるか? そんなことを少し考えてみて見るのも良いのではないだろうか?

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