企業研究について良くある質問の一つに、「会社の平均年齢や平均勤続年数を何故見ないといけないのですか? そこから何がわかるのですか?」というものがあります。
今日はこれにお答えしてみましょう。何がわかるかということと、数字を見る上で注意しておいた方が良い点についてです。
平均年齢や平均勤続年数からは社員の定着率がわかる
平均勤続年数というのは、平均して社員が何年勤めているかという数字ですから、社員がどれくらいで辞めてしまうのかが分かります。
また、もし社員がすぐに辞めてしまうような会社であれば、入社間もない人の比率が多くなって平均年齢が下がるでしょう。
平均年齢が高いということは、長い間勤めている人が多い会社ということになります。
ただ、この平均年齢を見るにはちょっと注意点があります。
会社の創業年数によって見方が変わるので注意
例えば、創業間もない新しい会社であれば、社員は皆若いということが多いと思います。当然、平均勤続年数は低いですが、そのことが即、辞める人が多いということにはなりませんね。
逆に創業して何十年も経つ企業なら、平均勤続年数は高くて当たり前です。長く勤めている人が多いからこそ、今まで企業が続いているのですから。
また、そのような古い会社は高齢の社員が多くなります。当然平均年齢は高いのですが、それはもしかしたら、若い社員だけがどんどん辞めていくということもあるかも知れません。
この場合は、平均勤続年数も併せて見る必要がありますね。
単純な数字だけでは良い悪いは判断できない
あなたがどのような企業を目指しているかによって見方は変わってくるのです。
安定性を重視し、長い間働ける企業を目指すのであれば、そういう企業は当然平均年齢は高くなります。
逆に、そんな古臭い年寄りばかりの環境で働きたくない、まだ小さくても若い人の多い成長期の企業が良いとなれば、平均年齢の低い企業ということになります。
自分の目指す企業によって間違いのない判断をしてくださいね。
では、今日はこのへんで!