の記事の中で、採用面接は一般的には、
- 1次面接:人事担当者
- 2次面接:管理職、人事責任者
- 3次面接:社長、役員
という感じがオーソドックスです。と書きました。
3次面接まで行われる場合は、だいたいこんな感じだと思いますが、これより多い場合や少ない場合は、どんな理由によるものなのでしょうか。
面接回数が多い場合に考えられる3つの理由
面接回数が多い場合は、2次面接の段階が何度も行われるケースでしょう。この理由は主に3つ考えられます。
(1) 石橋を叩いて渡る
より多くの目で見て間違いのない見極めをするということが会社の方針である場合です。できるだけ多くの面接官の判定を揃えて、会議で多数決で決めるのでしょうか?
こういう会社は、何事につけ、石橋を叩いて渡る社風なのかも知れません。何をするにも会議にはからないと進まない会社なのかも知れませんね。
(2) 面接官の調整ができない
2次試験の面接官は、現場の管理職にやってもらうケースが多いですが、現場の管理職はだいたい忙しいです。従って、面接官を一度に集める調整がなかなか出来ないために、何度も面接をやらなくてはいけなくなるということもあります。
この理由ならば、受験者のせいでは全然ないし、会社の都合で受験者が振り回されている形ですから、何度も行くのは大変ではあるにせよ、あなたが気にする必要はないです。
でもこういう会社は、きっと日常の業務でも管理職がいつもバタバタと動き回っているのだろうなあと想像できますよね。
(3) 引き延ばし作戦である
他にあなたと比較検討したい受験者がいて、その受験者の選考過程が何らかの理由で遅れている場合、あなたの選考結果を出す時期を引き延ばしたいと考えることがあります。
面接後に長期間待たせるのは印象が良くないので、他の受験者の選考が進む間、あなたに逃げられないように繋ぎ止める手段として、念を入れて選考をしているかのように装って、実は引き延ばし作戦に過ぎないということもあり得なくはありません。
こういうことをされると気分は良くないのですが、でもあなたに逃げられては困るから引き延ばされているわけですから、ここはちょっとグッと我慢して、従っておきましょう。
面接回数が少ない場合に考えられる3つの理由
逆に面接が少ない場合も、3つの理由が考えられます。
(1)あなたを何としても確保したい
あなたが非常に優秀だと短時間で分かってしまったので、すぐにでも内定を出してゲットしたい場合です。
この場合は、その場で何らかのラブコールめいたことがあるはずですので分かりやすいと思います。おめでとうございます!としか、私は言う必要がありません。
(2)即断即決ができる会社である
現場の担当者が信頼されており、かつ権限移譲が進んでいて、採用担当者の権限で採用を決められる会社なのかも知れません。
こういう会社は、何事もスピードが早く、時代の変化にも対応していける良い会社かも知れません。
(3)ちゃんと人を見る気がない
しっかりと判断して良い人を採用しようという気がない会社です。
言い換えれば、「誰でもいい」から早くたくさん採用したいということです。
こういう会社は、入っても誰でもできるような仕事をやらされるか、どうせすぐに辞めるからたくさん採用しておけという、非常に安易な採用をしている可能性があります。
つまり、ブラックだということです。
ブラックな企業だけは避けたいところですから、この場合は面接での面接官の態度や社内の雰囲気などで、感覚を研ぎ澄ませて察知することが必要となります。
また、情報が得られるのであれば、近年の退職率も調べておいてください。
どうか、気をつけてくださいね。
面接に対するスタンスでその会社の風土が分かります
面接を受けに行くときには、せっかく会社に行くのですから、単に面接を受けて帰ってくるだけでなく、その面接のやり方、取り組み方など、会社を良く観察してください。
この会社に入ったら、どういう人と働くことになりそうなのか。人事部は人材についてどの程度重要に考えているのか。会社の意思決定は、慎重なのか、拙速なのか。
色々なことが面接のやり方かた感じ取れると思います。