採用試験を受けて、不採用の通知をもらうのは誰でも嫌なものですね。
「貴殿の益々のご活躍を・・・」などと言われても、受け取った時にはため息しか出ないでしょう。
何度も何度も不採用通知を受け取っていると、自分は誰からも受け入れてもらえないダメ人間なんじゃないかと思ってしまうかも知れません。
でも、不採用通知とは、決してそのように考えるべきものじゃないのです。
あなたは何も悪くなくても、不採用になることは多いのです。そのいくつかの理由を今日は書きたいと思います。
悪くないのに不採用になる理由1.スキルのミスマッチがある場合
企業は職務経歴書や面接で、あなたが今までにやってきたこと、これからやりたいと思っていることが、会社がやってもらいたいこととマッチしているかどうかを見ます。そこが食い違っていると採用されません。
これは、あなたは何も悪くありません。ちょっと企業研究を誤っただけです。
この場合、もし面接の途中でミスマッチをあなた自身が気づいたとしても、「何でもやります!」と言ってはいけません。それはあなたのセールスポイントを希薄にしてしまうだけで、会社に何もアピールはせず逆効果です。
悪くないのに不採用になる理由2.採用枠が充足した場合
多くの応募者がいても、採用枠は1人だけというようなことも中途採用では多くあります。あなたよりちょっと先に受けていた受験者で採用枠が充足してしまうことは良くあります。
これも、あなたは何も悪くありません。この会社に縁が無かっただけです。
悪くないのに不採用になる理由3.年収が折り合わない場合
あなたは今まで700万円の年収があったとします。応募している企業は年収500万円を提示しています。せっかくの転職ですから、年収もステップアップしたいところなのですが、あなたは仕方ないと思い、面接で希望の年収を聞かれた時に、「御社の規定に従います」と言ってしまいました。
それを聞いた企業はどう思うでしょうか?
「この人が当社に入ったら、生活レベルを下げざるを得ない。最初は仕方ないと思っていても、徐々に不満が募って辞めてしまうかも知れない。」と企業は心配します。ちょっと危ないからこの人は見合わせようか。。。
これも、あなたは何も悪くありません。
自分のスキルにつけられた値段に自信を持って、次に行きましょう。
その悪くないのに不採用になる理由4.公にできない理由がある場合
大きな声では言えない理由で採用を見合わせられる場合もあります。
例えば男女雇用機会均等法に抵触するような場合、つまり、単にあなたが女性であるからとか、年齢不問と書かれていても実際には年齢制限を設けている場合、などです。
これも、あなたは何も悪くありません。
そのような法的に問題のある採用をするような企業に入ってしまわなかったことを幸いと思って、次に行きましょう。
不採用の理由は教えてもらえない
もちろん、コミュニケーション能力とか、スキルそのものとか、あなたの実力が不足していて不採用になることはあります。でも、上に書いたような理由で、あなたは全然悪くないのに不採用にすることも結構多いのです。
難しいのは、自分は何故不採用になったのか、企業は教えてくれないことですね。何故、不採用の理由を教えないのかについては、それだけでまた一つの記事が書けてしまうので、今日は控えておきますが、上に書いたような理由の場合、それを言いづらいということはあるのです。
あるサイトに書かれていた言葉を最後に引用します。私もこれは同感です。
就職活動なんてナンパと一緒!街でおネーちゃんをナンパして無視されて、そのネーちゃんに無視した理由を訊く手間を掛けるのであれば、次のネーちゃんに声を掛けた方が得るものが大きいってことです。
さ、気にせず、次行きましょう!