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転職の志望動機で「スキルアップしたい」は決して悪くない理由

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なぜ志望動機が「スキルアップしたいから」ではいけないのか
もう結構昔の話である。 面接の手伝いを始めた当時、私はあまり気にならなかったのだが、面接官に「スキルアップを志望動機とする応募者」に嫌悪感を示す人がそれなりの数いた。私は「スキルアップ」をなぜ嫌悪するのか、理由がわからな…

という記事を読んでちょっと考えさせられました。

「スキルアップしたいので」という志望動機は、何故ダメなのでしょう? この記事には、

ウチが人を採用する理由は、応募者のスキル向上のためじゃない、会社は学校ではない

と書かれていました。

確かに会社は学校ではありません。でも、社員にはスキルアップ、つまり成長はしてもらいたいはずです。それはこれから入る社員でも、今いる社員でも同じことです。

ですから、「スキルアップしたい」ということは、心がけとしては、決して間違っていないはずです。

ただ、ここが新卒採用と中途採用の違うところで、中途採用というのは、言ってみれば、完成品を求めているのです。

新卒の場合は、まだ何もできないということは百も承知の上で、可能性に投資する。つまり未完成品を買うわけなのですが、中途採用の場合は、既に出来上がった完成品、雇った翌日から利益を生み出してくれる即戦力を求めているのです。

だから、「スキルアップしたい」ということは、まだ自分は完成品ではないことを宣言しているようなものなので、歓迎されないということです。

でも、私が面接官だったら、それをわかった上で「スキルアップしたい」という人がいたら、それはちょっといいかもと感じるのです。

だって、人はいくらでも成長するのですから。

その意味で完成品などないのですから。

転職者が、あえて「スキルアップしたい」と言うならば、それは自分に限界を決めず、「私は転職後も成長を続けます!」という宣言であるとも取れるのではないでしょうか。

そうだとしたら、私はその人にはむしろ頼もしさを感じます。

そういうような意味で、「スキルアップしたい」という転職理由は、は決して一概に悪いとは思いません。

ただ、転職の場合、「御社の研修制度は・・・云々」は口にしてはいけません。

スキルアップのための勉強は、もちろん自分でするのですよ。そういう意味では確かに会社は学校ではありません。

スキルアップの手段が「会社の研修」では、情けないと思われて不採用間違いないです。

転職者のスキルアップとは、「教えてもらう」という受動的なことではなく、仕事を通して自らを高め続けていくという、能動的なコミットメントなのです。

そういう意味での「スキルアップしたい」を志望動機としてぜひ言ってみてください。

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