今年(2016年)ももうすぐ9月。
まだ内定を得ていない学生さんは焦っている人もいるでしょうが、今年の就活はまだまだ焦る必要はありません。
実は、秋採用は思っているより狙い目なのです。
その理由をいくつか書いてみたいと思います。
就活の後ろ倒しで大企業も採り切れていない
御存知の通り、昨年は8月、今年は6月と、表向きの選考開始時期は以前より後ろ倒しにされました。
その指針に従った大企業は、そのせいでまだ採用活動を続けざるを得ないところもあります。
また、指針に従わないで早めに採用活動を始めていた企業も、早めに内定を出しても、その後に遅れて出された大企業の内定のために、多くの内定辞退を食らっています。
つまり、多くの企業において、なかなか採用を終了することができない状態になっているのです。
複数内定保持者による内定辞退が多い
内定辞退が多くなっているもう一つの理由は、多くの学生が複数の内定を持ち駒としてキープしていることです。
学生が複数の内定をキープするのは、以前からあったことなのですが、今年は特にその傾向が強いようです。
これも指針による後ろ倒しの弊害なのですが、選考期間が短くなったために、急いで採用しようとする企業の動きに学生が振り回される形になりました。
内定はもらったけれど、その企業は自分がじっくり考えて行きたいと思った企業では必ずしもない。
だから、内定をもらってもすぐにその企業に入社することが決心できず、まだ就活を続けて内定をどんどん溜めていくという状態になっているようです。
良い人材が残っていることを企業は知っている
とは言え、企業が秋採用をするのは、採り切れないとか内定辞退が多いという後ろ向きな理由だけではないと私は考えています。
遅い時期まで残っているのは、どこにも内定をもらえない質の低い学生ばかりであるとは、必ずしも言えないことに企業が気づいてきていると思うのです。
公務員試験一本に絞ってきた人、教員免許の取得に力を注いできた人、部活の引退試合までは就活が出来なかった人などです。
学生も、大学生活の過ごし方や就活のやり方に多様性が出てきました。
特に意識の高い学生の中に、世間一般の型にはまった就活のやり方を気にしない、自分なりの動きをしている人が多くなってきています。
感度の高い企業は、そのような学生が、秋から出てくることを知っているのです。
まとめ:就活での成長がこれからのあなたの武器
でも、そんな特別な理由じゃなくて、単に内定が取れずにここまで来てしまっただけだというあなたもいるかも知れません。
でも、今のあなたは、今までの就活で多くの経験をしてきているはずです。
面接での対応方法も、企業を見る目も、就活を始めた頃より格段に出来てきているでしょう。
実際に私も、就活の期間の間にどんどんたくましく変化していく学生さんを何度も見てきました。
そのように成長したあなた自身が、これからの武器です。
ぜひ、これからは、焦ることなく、諦めることなく、また気持ちをリフレッシュして秋採用にチャレンジして欲しいと思います。
では、今日はこのへんで!