入社したらできるだけ長い間働きたい。
できるだけ安定した会社で安心して働きたい。
そう考える人は多いですね。
でも、ちょっと待ってください。
「安定した会社」ってどういう会社でしょうか?
すでに完成された会社はこれからどうなる?
まず、企業ができたばかりの頃だったら、まだまだ基盤がしっかりもしていないし、伸び盛りなら安定どころではないでしょう。
逆に言えば、「安定した会社」というのは、そういう最初の時期を過ぎて、完成された状態になっている会社ということです。
では、「完成された会社」は今後どうなるのでしょうか?
これ以上上に行けないとしたら、今後していくことは「維持」になります。
業績が悪くなっても利益が減らないように、「守り」に入ります。
人件費削減、事業縮小、統廃合。
これからの施策としてはそうしたことが多くなっていくはずです。
リスクを取らない人ばかりが集まったら?
あなたが「安定性」を求めているということは、言い換えれば、
「すでに出来上がった環境」
を求めているということです。
そして、それは、先人たちが長年苦労して築き上げてきたものです。
あなたはその恩恵に預かりたいと思っているだけなのです。
自分で何かをしてやろう、会社を大きくしてやろう。そう思って入社するわけではありませんね。
昔は、そういう人が入社していたのです。
そういう人が集まったから、会社が大きくなることができたのです。
時代背景もありますけどね。
今は、すでに出来上がった恩恵に預かりたいという人が入社する。
そういう人は、会社に対して何をしてくれるのでしょうか?
そういう人ばかりが集まった会社は、どうなっていくでしょうか?
それは、「安定」でしょうか?
本音ではそれじゃいけないとあなたは思っているから
面接で、あなたは志望動機を言います。
そのときに、「安定性」を言いますか?
おそらく、それは言わない方が良いと思っているでしょう。
何故ですか?
まずいと思っているからですよね。
上で私が言ったようなことは、実はあなたも本当は気づいていたことなのです。
「誰だって本音と建前は違うじゃないか。仕方ない」
あなたは、そう思って取り繕おうとしているかも知れません。
でも、本音と違った見せかけの志望動機は、何度か面接を繰り返すうちに必ず見抜かれます。
つまり、上手くいかないのです。
「人が作ってくれた安定性の恩恵にあずかろう。」
自分が求めているものは、そういう他力本願でいることはないか?
一度、自分に問いかけてみてください。
では、今日はこのへんで!