ちょっと前でしたら、給与・休日・残業・転勤などの待遇面の質問は、悪印象になるから説明会や面接でしてはいけないと言われていたものでした。
でも、今は明らかに変わってきています。
そういう待遇面での疑問があるのでしたら、どんどん積極的に企業に質問してみましょう。
悪印象になる心配をする必要はありません。
何故、このように状況は変わってきたのでしょうか?
売り手市場の今、企業はいかにブラックでないかをアピールする必要があるから
今、学生が企業を選ぶ際に一番気にしているのは、「ブラック企業」かどうかです。
そして、残業が多くないか、休日は週2日ちゃんと休めるか、望まないところに転勤させられることがないか、などを気にしている学生さんは、以前より明らかに多くなってきています。
そこにこの、超売り手市場の状況ですので、学生に「ブラック企業」だと思われることは、企業にとっては死活問題となります。
ですから、会社説明会などでは、学生から聞かれる前に、残業や休日出勤の少なさなどを必死でアピールするような企業が多くなってきています。
ちなみに、私が人事をやっていた企業では、お恥ずかしいことですが、昔、残業代の未払いがあって労働基準監督署から是正勧告を受けていました。
その後、全社の最優先課題として、法的に正しい運用にすべく改革をしてきました。
本当に苦労して改革しましたので、むしろそのことを学生に聞いてもらいたいくらいの気持ちでした。
会社説明会などで、おそるおそる残業について質問してきた学生には、私はむしろ内心ガッツポーズをしながら、喜んで回答していたのです。
今は、「働き方改革」ということで、そういう改革に取り組んでいる企業がとても多いです。
だから、給与・休日・残業・転勤などの待遇面の質問も、どんどんして大丈夫な状況になってきているのです。
そんな質問をしたらマイナス評価するような企業には入らなくて良いから
でも、やっぱり悪印象を持たれるのが怖いという人もいるでしょうね。
ちょっと考えてみてほしいのですが、あなたが待遇面についての質問をしたらマイナス評価をするような企業は、どんな企業でしょうか?
残業も休日出勤も転勤も、嫌がらずに働いてくれる人を求めている企業ということです。
そういう企業だったら、それはあなたが選ぶべき企業じゃないですよね?
そんな企業なら、落とされて結構じゃないですか。
大丈夫、心配しなくても、今は「良い会社」と言われようと必死に努力して改革に取り組んでいる企業がたくさんありますから、賢明なあなたは、そういう企業を選ぶようにすれば良いのです。
では、今日はこのへんで!