学生さんから聞かれる質問の中で多いので、こちらとしては半ばあきれているのが、面接室に入るときのノックの回数についてです。
ノックの回数は3回ですよね? 2回はトイレのノックだからダメだと聞きました。
と言うのです。
これ、正しいのでしょうか?
私のいるキャリア相談室の中で、私と同じように人事経験のあるカウンセラーとの一致した意見はどうだったかというと・・・・。
そんなこと、ホントに心底どうでもいい!
でした。
ノックの回数が何回か? なんて数えてる面接官いません。
もし、数えている面接官がいたとしても、ノックの回数で落としたりしませんよ。
それに最もわからないのが、「2回はトイレのノック」って誰が決めたんでしょう?
そんなこと誰かに決めてもらうようなことじゃないし、もしかして世界的にはマナーとしてあるのかな?
と思って、ちょっとググってみたら、こんな記事がありました。
ノックは何回するのが正しいのか、プロトコールとディグニティー - ネットロアをめぐる冒険
ちょっと前にツイートしましたが、ノックの回数について、初出不明の話がビジネスマナーとして出回っています。 careerpark.jp 要約するならば、 ノック2回はトイレ用 ノック3回は親しい間柄に ノック4回が国際標準という「プロトコール...
かなり詳細な調査報告ですので、読んでみると面白いですよ。
ここにはこんなことが書かれていました。
マナーの本を何冊も書いている元スーパー華族の人が書いた、『皇室に学ぶマナー―日常の立居振舞から国際社会の社交知識まで』という本によれば、
日本人はノック二回が一般的だが、欧米人は四回である。しかし欧米ではトイレのドアをノックする習慣はない。使用中か否かを確認するためドアをたたくと「早く出ろ」との意味にとられ、不快感を与える。
とのことです。
「2回はトイレノック」は、特に根拠は無さそうですね。
結論としては、日本の中でだけの都市伝説だと思います。
そして、そのような都市伝説で判断するような企業だったら、まあその程度の企業なのだと、私は思います。
では、今日はこのへんで!