私が定年退職する日まで1週間を切りました。
先日、退職前の有給消化という名の最終決戦 なんて記事を書いていながら、私自身はいつもと同じように定年の日まで働いています。
なんとか代休だけは消化しましたが、有給休暇はたくさん余ったまま捨てることになります。
なぜ私はこんなことになったかというと、確かに引き継ぎの期間が短かかったという物理的な事情もありますが、やっぱり私自身が選んだことなのです。
私は、今までも何か特別な理由がない限り、有給休暇を取ることはありませんでした。というか、その前に休日出勤をして代休がいつもたまっている状態でしたので、代休を消化するだけで有給休暇まで必要にならなかったというのが本当のところです。
もっと休めば良かったじゃないかと言われればもっともです。確かにそうしても良かった。でも、今思い返せば、結局はそれが私の仕事へのスタンスであり、生き方だったのです。自分で選んでそうしていたのです。
そして、その生き方を長年やってきました。特に意識してそれを「貫いた」というわけではありませんが、長年、そういうものだとして、いつしかそれが習慣化していました。
ですから、今定年退職が近づいたからと言って、急に今までと違う生き方に変わるわけではないし、変える必要もないということです。
もし、私が退職直前に一度に有給休暇を取ることが当たり前と考える人間であったら、今までにももっとたくさん有給休暇を取っていたと思います。
もちろん、私は退職直前に一度に有給休暇を取る人をけしからんなどということを言いたいのではありません。私は、自分で選んでそうしていたというだけのことです。
ところで、今、仕事を後任の人に引き継ぐことをやっているわけですが、その中で意外な自分の気持ちに気づきました。
それは、自分が思っていたよりも殊勝に、「出来るだけのことをやっておこう」と思っているということです。
それだけなら、責任感があるということになるのかも知れないですが、意外だったのは、それは決して責任感というか、義務感でやっているのではなかったという点なのです。
一生に一度というこういう時に接して、後からそのときのことを思い出し、後悔をしたくないのです。
「最後までやれるだけのことをやった」そう思って去って行きたいという気持ちが自分の中に湧いてきていたことに気づいたのです。
私は、いい加減なところも多いし、決して立派な人間ではないので、そういう風に自然に思えたということがとても意外でした。
もしかしたら、この先も仕事を続けることが出来たとしたら、働ける限り働くタイプの人間なのかも知れません。自分ではそんなつもりは全然なかったんですけどね。
ひょっとしたら、明日巨大隕石が落ちてきて地球が滅びると分かっていても、今日の仕事をするタイプなんでしょうか?
さすがにそのときはもう仕事やめるとは思いますけどね。(笑)