私が仕事をしている大学のキャリア相談室には、内定した人が後輩のために選考過程を記録して残す「内定報告書」というものがファイルされています。
また、年に何回か、内定した4年生の中から何人かに依頼して、これから就活する3年生に就活の体験談を語ってもらう会も催しています。
そうした中で、いつも私が感じるのは、見事内定を得た人には、ある共通点があることです。
それは何でしょうか?
多くの内定者が言うのは、
「面接では自分の言葉で」
「自分のありのままを出してください」
などです。
これを聞くとどう思うでしょうか?
「それはそうかも知れないけど、そんなことは難しい」
と思う人が多いかも知れませんね。
では、何故、あなたはそう思ってしまうのかを、ちょっと考えてみてほしいのです。
自分の言葉で言えない、ありのままが出せない。
これはつまり、自分に自信がないということですよね?
自分に自信がないから、自分を飾ろうとする、自分を良く見せようとする。
すると、面接官の目に映るのは、本当のあなたではなく、飾ったあなた、仮面をかぶったあなたです。
面接官は人を見るプロではありますが、仮面の下まで見通せる超能力者ではありません。
面接官がわかるのは、「あ、この人は仮面をかぶっているな」ということです。
そう思えば、そんな状態では受かるわけがないということはわかりますよね。
では、どうすれば、自信を持って、ありのままのあなたを出すことができるようになるのでしょうか?
じつは、上に挙げたようなことを言う内定者の先輩も、最初からそのようにできたわけではありません。
中には、最初からすごく自信があって、自分を出し切ることができて、すんなり第一志望に内定する人もいますが、それはごくわずかです。
大部分の人は、何度も面接に失敗し、その経験から、この結論にたどり着いたのです。
自分の言葉で語れば良かったんだ。
ありのままを出せばいいだけだったんだ。
あとから振り返ってそう思うから、後輩たちにそれを伝えようとしてくれていたのです。
「自信がありません」
そういう学生さんは少なくありません。
何もしていないなら、自信などあるはずがありません。ある方が不思議です。
あなたがこれから就活を始めるのだったら、自信がないのは当たり前。
では、それを自信があるようにするにはどうすれば良いか。
それは行動して、経験していくことです。
「就活は行動がすべて」
とは私が良く言っていることですが、それは、
行動すれば、経験できる
経験できれば、自信ができる
自信ができれば、受かる
からです。
今は自信がないあなたで大丈夫。
最初は面接が上手くいかないのも当たり前。
でも、あなたは経験して成長できる存在です。
おそれずチャレンジして、どんどん経験してください。
そして、自分の言葉で、ありのままのあなたを話せるようになったとき、
あなたの姿は、面接官からもとてもキラキラとして魅力的に見えているはずです。
では、今日はこのへんで!