就活での面接試験は、オーソドックスなパターンでは3回行われることが多いです。
これはそれぞれ、どのような目的で行われるのか、また、どのような人が受かるのでしょうか?
今日はこれについて考えてみましょう。
1次面接は基本ができていれば受かる
まず、最初に行われる1次面接は、「誰が見ても明らかにダメな人を落とす」ことが目的です。
「誰が見ても明らかにダメ」なこととは、社会人としての常識的なことができていない、または会話をする際の基本的な態度やマナーなどができていないなどです。
具体的に言えば、
服装がヨレヨレである
靴が汚れている
ネクタイがちゃんと結べていない
髪の毛が乱れている
などの見た目や、
挨拶すべき場所で挨拶しない
敬語が使えない
相手の目を見ることができない
声が小さくて聞き取れない
面接官の質問を聞いていない
話が長すぎてまとまらない
などの、基本的なコミュニケーション態度です。
つまり逆に言えば、面接における常識的なことがわかっていること、そしてそれがわかってさえいれば、ちょっと気をつければ誰でもできること。
それらができていれば1次面接は通ります。
1次面接では、話の内容は二の次なのです。
明るく、礼儀正しく、そして面接官の質問を良く聞く。
これに気をつければ大丈夫です。
2次面接では「一緒に働きたいと思える人か?」が見られる
2次面接の目的は、志望動機を確認することと、仕事をする上での基本的な能力を見ることが目的です。
人事部のベテランや現場の責任者が面接官となって、
この人は、当社の業務や理念を理解して来ているか?
やりたいことや価値観にズレがないか?
仕事をする上での基本的な能力がありそうか?
人柄は良いか?
などがじっくりと観察されます。
その意味で、2次面接は、選考のヤマ場と言って良いでしょう。
上記のようなことが、じっくり時間をかけた会話を通して観察され、最終的に、
「この人と一緒に仕事をしてみたい」
と現場の責任者が思えば、合格です。
2次面接では、あらかじめ提出した履歴書やエントリーシートなどの内容をきっかけにして、深く掘り下げた話が聞かれたりしますので、あらかじめ、自己PRや志望動機などを再度しっかりと頭に入れて、その企業に入りたい気持ちを十分高めて臨みましょう。
かと言って、気に入られるように自分を作ると言うことではありません。
リラックスして、最大限の自分らしさを出す。
それが突破の秘訣です。
3次面接は会社との相性が見られる
3次面接に呼ばれたあなたは、もう内定の一歩手前です。
3次面接の面接官は、役員や社長など、社内の一番エラい人です。
そして、一番エラいということは、あなたを採用するかどうか最終的に判断する権限を持っている人ということです。
2次面接まで合格してきたあなたは、2次面接の面接官からは合格だとされた人ですから、2次面接の面接官や人事部から、3次面接の面接官に、「あの人をぜひ採用してほしい」ということが伝えられています。
3次面接の面接官をやるエラい人は、
それが本当なのか?
当社の社風に合いそうな人か?
本当に当社に入りたいという熱意を持っているか?
などをチェックします。
こうなるともう、相性の世界とも言えます。
あなたは、能力や人格的には合格なのですから、エラい人が出てきたからといってビビる必要はありません。
自信を持って今まで通りの自分を最大限出すようにしましょう。
それで落ちたら、これは実力というより、相性の問題だと言えます。
3次面接まで行って落とされるとダメージが大きいということはわかりますが、縁が無かったといさぎよくあきらめて、次に行く。
その気持ちの切り替えも、就活で大事な心がけの一つです。
では、今日はこのへんで!