まずはこのツイートを見てください。
就活解禁だね。「バブル期を上回る求人倍率!」「空前の売り手市場!」とか煽られてるけど、就活生のみんなは真実を見抜こうな!
人手不足は「300人未満の中小零細企業」中心。みんな行きたい「5000人以上の大手企業」は倍率0.39倍で、2011年以降で一番厳しいぞ! 健闘を祈る! pic.twitter.com/Nxp36OoPUe
— 新田 龍 (@nittaryo) June 1, 2017
ということなんですね。
「売り手市場」だから大手企業に受かりやすい。と思っていたとしたら全然違うということです。
何故こういうことになるのでしょうか?
【超売り手市場でも大手企業に受からない理由】1.じつは大手企業はさらに厳選採用を強めている
かつて、「バブル」と言われる時代がありました。
そのときも今以上の売り手市場。
大手企業でも大量に採用していましたので、有名企業に入るのは非常に楽でした。
今、「有名企業に入りなさい」と、お父さんお母さんに言われている人が多いようですが、これは、お父さんお母さんはバブルの時期に就職していたからかも知れません。
私も憶えていますが、あのときは本当に就職が楽だったのです。
今も「売り手市場」とは言われていますが、実は当時とは全く状況が違います。
今は、大手企業がバブル期のように大量採用をしていないのです。
何故、そう変わったかと言うと、過去のバブル期の大量採用の失敗を経験しているからです。
悪い言い方ですが、あまりレベルの高くない人も含めて大量に採用したため、その後にバブルがはじけて仕事が少なくなったとき、大量にリストラせざるをなかったのです。
そのような過去の失敗があるために、最近の大手企業は、「本当に必要な人」だけを厳選して採用するようになってきています。
その結果が冒頭に紹介したツイートにあるデータになっているのです。
「売り手市場」だと言われているから受けてみたけれど、やっぱり大手企業になかなか受からない大きな理由の1番目がこれです。
【超売り手市場でも大手企業に受からない理由】2.大手企業も売り手市場だと思っている勘違い
2番めの理由は学生の側にあります。
超売り手市場だ。企業は人手不足で困っている。
という報道を見たりして、
「こんなときなら大手企業に入りやすいんじゃないか?」
と思う学生が増えています。
上に書いたように、これは明らかな勘違いですね。
でもそういう勘違いをした学生が多くなると、大手企業の競争率は高くなりますよね。
それが、さらに大手企業に受かりにくくなっている2番めの理由です。
今狙うべきは人が来なくて困っている無名の優良中小企業
このようなわけで大手企業は相変わらず買い手市場が続いている一方、無名の中小企業は、学生を集められずに困っています。
その点では今の日本は、「人手不足」で「売り手市場」です。
だから結論としては、有名な大手企業だけに目を向けず、優良企業なのに知名度が低く人が来ないで困っている企業を狙うべきということです。
探せば、知名度は無くても良い企業は多くあります。
あなたが知らないだけです。
見栄で名前だけにこだわって大手企業ばかり受けて、就活そのものを失敗してしまうことだけはしないようにしてくださいね。
では、今日はこのへんで!