面接で必ず聞かれる質問という話に出てくるのが、自己紹介や自己PRですね。
でも、企業によってはこれを聞かないこともあります。私もこれは面接では聞きません。
それは何故でしょうか?
1.自己紹介や自己PRは面接で聞かなくても書類に書いてあるから
普通であれば、履歴書や職務経歴書をあらかじめお預かりして、面接前にじっくり拝見しています。そして、聞いてみたいポイントをチェックしておいて面接に臨みます。
自己紹介や自己PRは、ちゃんと書かれた履歴書や職務経歴書であれば、そこに書かれています。改めて受験者の口から言って頂いても、同じことを話すだけであれば、必要ありません。
むしろ、面接官は、そこに書いてあることで、特に興味を惹かれたことを、会話の中から突っ込んで引き出してみたいと考えます。きっとそこに、この人の個性や魅力が隠されているに違いないと思うからです。
逆に言えば、履歴書や職務経歴書を見れば分かることを、敢えて言わせるということは、面接前に時間が無くて十分に読み込むことが出来なかったから、面接の場で初めて情報収集したいという面接官なのかも知れませんね。
2.面接では憶えてきた作文を聞いても仕方ないから
自己紹介や自己PRは、事前にきっちりと原稿を作って憶えて、練習してきている人が多いでしょう。
本人は、それをきっちりと言うことができれば、上手く出来たという達成感を味あうことがあるかも知れませんが、残念ですが、必ずしも面接官は、それを評価しません。
あらかじめ作られて憶えてきた文章は、聞いていればすぐ分かります。
憶えてきた文章でも、面接官がした質問にピッタリの回答であればまだ良いのですが、得てして、準備万端の文章はいろいろ盛り込み過ぎていて、面接官が聞いていないことまで、言いすぎてしまうことがあります。
私が経験した中では、これが非常に多いです。
面接では聞かれたことに答える。という基本
これが当然のことなのですが、憶えてきたことを完璧に言おうとするあまり、ついこの基本を忘れて言いすぎてしまう。
こうなると、いくら素晴らしい内容であっても、「この人は面接官の質問を良く聞いていない。」つまり、コミュニケーション能力が低いと評価されてしまうのです。
ぜひ、この点には気をつけてください。
自己紹介や自己PRは、もちろん事前に準備していくことは結構です。
でも、それを完璧に言うことだけに一生懸命になるのではなく、面接の場はあくまでも面接官との会話をする場だということを頭に置いておいてください。