好きなことを仕事にしようと思ったら、まずは自分の好きなことをインプットとアウトプットに分けて考えた方が良い。インプットは与えられてる娯楽。ゲームとか読書とか。それは仕事にならない。好きで当たり前だから。重要なのはアウトプット。書くとか描くとかつくるとか。この違いはとても重要。
— ひらめきメモ (@shh7) 2014, 3月 15
これはとても良いことを言っていると思いました。
学生の就職人気ランキングを見ると、大きく二つの理由で選んでいると思われます。
ひとつは、安定性、成長性。これは分かります。保険、金融、総合商社は安定して人気です。
もう一つは、そこの商品やサービスに対する人気です。オリエンタルランドや、お菓子メーカー、食品メーカーなどですね。
「好きなことを仕事にしなさい」
と言われます。
確かにそれはとても大事なことです。
でも、すると、お菓子を食べるのが好きだからお菓子メーカー、旅行が好きだから旅行会社。そういう選び方をしている学生が多いように思うのです。
でも、これはちょっと違うのです。何故だか分かりますか?
ということの答えが冒頭のツイートです。
お菓子を食べることが好きでも、その会社でする仕事は、お菓子を食べることではないですよね。当たり前ですが。
そういう単純な例でいえば誰でも分かるのですが、頭では分かっているつもりでも、実際はそうじゃない例が多いと感じます。
例えば、面接をすると、会社を選んだ動機に、社会貢献性に魅力を感じたという学生さんは多いです。で、「人の命を助ける仕事だと思いました。」というのだけれど、希望職種を聞くと経理の事務職だったりします。
悪いのではないのだけれど、「人の命を助ける仕事」をしているのは企業全体の活動としてであり、あなたがそこに入ってやることは、毎日の地道な事務作業です。そこの乖離を、ちゃんと意識しているかな? 自分できちんと咀嚼できているのかな? とちょっと心配になることがあるのです。
逆に、「モノ作りが好きです」と言う学生さんもます。これは良いと思います。
自分がやりたいこと。「モノを作る」これを軸にして、それが出来る企業を探す。このやり方であれば間違いないです。
仕事というものは、何であれ、何らかのアウトプットを作り出すことです。
学生の今までは、インプットすれば良いだけだったから、なかなかこの考え方に至らないのは仕方ないのかも知れません。
でも、仕事を選ぶときには、「自分が好きなものの中で、アウトプットできるものは何だろうか?」
この視点で考えてみるのが良いと思います。