面接で良くある質問が、「うれしかったこと」や「つらかったこと」を話してくださいというものです。
何故、企業はこれを聞きたがるのでしょうか? これを聞くことで何がわかるというのでしょうか?
今日はこの疑問にお答えしたいと思います。
「うれしかったこと」は感受性と適性を推測することができる
「うれしかったこと」は人それぞれ色々あるでしょう。
ある人は部活で一生懸命練習して試合に勝ったことかも知れませんし、ある人はアルバイトでお客様から「ありがとう」という言葉をかけて頂いたときと答えるかも知れませんね。
過去に「うれしかった!」という経験をしているということは、何かをやったり、何かをしてもらったりというときに、そのことで幸せを感じる感受性があるということです。
会社では、社員には、仕事をしてその中から喜びややりがいを味わって欲しいので、何をしても何も感じない人よりは、感受性豊かな人が良いのです。
次に、何に対してうれしいと感じるかで、仕事への適性を推し量ることができます。
人に感謝されたときにうれしいと感じるのか、人に勝ったときにうれしいと感じるのか、何かを作り上げたときにうれしいと感じるのか。
それぞれ、適する仕事が変わってくるのはなんとなくわかるかと思います。
「つらかったこと」は困難を乗り越える力を推測することができる
過去の「つらかったこと」は、今はそれを乗り越えてきているわけです。
その人が困難なことに遭遇したとき、どの程度の困難を乗り越えた経験があるのか、どのような方法で乗り越えることができたのか。
仕事では、多かれ少なかれ何かの困難にぶち当たります。
そんなときに、くじけずに頑張ってもらいたい、そういう社員を採用したいと思うのは当然です。
その人の過去の経験を聞くことによって、忍耐力、持久力、ストレス耐性、創意工夫する力などを判断するのです。
今思っていることより過去の事実が雄弁にその人を表す
「うれしかったこと」も「つらかったこと」も、過去のことです。
面接では自己PRや志望動機なども聞きますが、これは今思っていること、考えていることです。
それらは、頭で考えて作って言うことができます。
過去の事実は、作り話をしてもバレやすいものです。だからその人の本当のことが出てきます。
それも、企業が過去のことを聞く理由なのです。
では、今日はこのへんで!