就活を考え始めた3年生が、初めてキャリア相談室を訪れたとき、最初の質問で多いのが、
「どんなスケジュールになるのか教えてください」
というものです。
今日はその質問に対する一般的な答えを書いてみたいと思います。
(このスケジュールは2019年度卒向けの「経団連:採用選考に関する指針」に基づいて書いています。以後の年度については、執筆時点では未定であり、変更になる可能性があります。)
3年生の前期でやるべきこと
自己分析を始めましょう。
自分は何が好きなのか?
どんな業界に興味があるのか?
やり方が分からなければ、大学のキャリアセンターに相談に行くのも良いです。
この時期から訪れる3年生は少ないので、きっと歓迎してじっくりと対応してくれると思います。
キャリアセンターの力を借りて、学校指定の履歴書を書き始めてみるのも良いです。
履歴書はいずれ嫌というほど書かなくてはいけなくなるもの。
まだ時間のある今のうちに、じっくり考えて書いてみることで、自己分析も自然とできてくるということがあります。
6月頃になると、リクナビやマイナビなどの就活サイトで、夏休み時期を中心としたインターンシップのエントリーができるようになります。インターンシップを紹介する合同企業イベントも開かれます。
ある程度興味のある業界が出てきたら、これらの就活サイトで企業を探してみたり、イベントに行って企業の話を聞いてみたりしましょう。
だんだんと就活というものの雰囲気がつかめてくると思います。
3年生の夏休みにやるべきこと
夏休みの期間を利用してインターンシップに1つでも2つでも行ければ良いですね。
でも、3年生の皆さんの夏休みには、もっと大事なことがあります。
それは、今しかできないことを目一杯やることです。
来年の夏休みは、どうなるかわかりません。もしかしたらまだ就活が続いているかも知れません。
だから、学生の特権である長い休みの期間を好きなように使えるのは、もしかしたら、今年が一生の中で最後になるのです。
部活でもアルバイトでもボランティアでも、学生の今しかできないことを存分にやりましょう。
その中から、自分が熱中できることや、やってみたいことがわかってくるかも知れませんし、エントリーシートで必ず書くことになる、「学生時代に頑張ったこと」のネタにもなります。
就活に役立つということからしても、インターンシップに行くより、ずっと大事なことだと私は思います。
3年生の後期にやるべきこと
夏休みが終わると、各大学では就活のガイダンスやセミナーが行われるでしょう。
いよいよ本格的な就活キックオフの時期です。
年末までは、夏休み前に始めたことの延長です。
10月になると、今度は冬休みを中心としたインターンシップの募集を各企業が始めますし、イベントも多く開催されます。
この頃には、大雑把にでも興味ある業界や職種が固めておきましょう
3月1日から一斉に各企業のエントリーが始まります。
このときはもう、インターンシップではなく、具体的なその企業への応募ですから、それまでに、受けたい企業を決めておかなくてはいけません。
そのためには、冬休みが終わったら、具体的な応募企業探しに入りましょう。
同時に、学校指定の履歴書も、一度は完成の域まで書いてみましょう。
以上が大雑把な3年生の就活の流れです。
「早くからやらなくてはいけないんだな」と思った人もいると思いますが、企業の選考スケジュールに追いかけられるのは3月以後です。
それまで、自分のペースで、ゆっくりでも良いですから着実に、焦らず準備を進めていけばいいのです。
では、今日はこのへんで!