私は大学のキャリア相談室で学生さんの就活支援の仕事をしていますが、就活もピークのシーズンになると、毎日履歴書やエントリーシートを見て、添削やアドバイスをします。
履歴書やエントリーシートでは、「自己PR」や「学生時代に力を入れたこと」などを書くことが多いのですが、はじめてそれらを書く学生さんの多くが、一番大事なことが一番抜けていることを感じています。
それは何でしょうか?
具体的なエピソードを書くこと
なのです。
あなたの今の思いや、将来こうしたいということではなく、「過去の事実」を書くことが大切なのです。
何故なら、企業が一番知りたいことは、あなたが、
「どんなときにどんな行動ができて何を学べる人なのか」
だからです。
それは、仕事というものは、行動しなくては結果が出ないからです。企業は行動できる人が欲しいからです。
また、特に新卒の場合は、これから学んで仕事を覚えてもらわなくてはいけませんから、行動した中、つまり仕事の中から学び、成長できる人なのかどうか、それを知るために、あなたの「過去の事実」を見たいのです。
これが、「具体的なエピソード」を書かなくてはいけない理由です。
いちばん大事なのは「あなたが何をしたか」
具体的なエピソードが必要というところまでは理解している人が多いのですが、いざ書いてみると、いちばん大事な「行動」があまり書かれていない人が多いです。
文字数の制限もあるのだと思いますが、多くの部分をそのエピソードの背景や、結果に費やしていて、肝心の「行動」については、わずか一言で片付けてしまっている人が多いのです。
上にも書いたように、いちばん大事なのは、「あなたが何をしたか」なのです。
背景や結果はあくまでもそれに付随するものです。
どれも文章に必要な要素なのですが、今一度、あなたの書いた文章の中で、「あなたが何をしたか」について詳しく具体的に書かれているか、チェックしてみてください。
では、今日はこのへんで!