「心掛けました」はガクチカや自己PRで使ってはいけない理由

 

この季節、大学生の皆さんのエントリーシートを添削する を毎年させていただいています。

一度に100名近くの学生さんの「学生時代に頑張ったこと」と「自己PR」を見させていただいているのですが、特に今年、気付いたことがあるので今日はそれをお話したいと思います。

今年のES流行語大賞?

とでも思ってしまうほど多かった言葉があるのです。

それは、

「心掛けました。」

です。

例えば、部活のエピソードの中で、「常に効率的な練習を心掛けました。」などです。

そしてこの表現を使う人に多い傾向は、限られた文字数の中でやってきたことの全体像を詰め込もうとすることです。そのために、1つ1つのエピソードの描写が乏しく、ざっくりとした表現になっています。

そういう人は、この「心掛けました」と言う言葉を使うことで常に自分は何をしていたかをまとめてしまおうと言う意図があるように思います。

これははっきり言って、良いやり方ではありません。

理由は大きく分けて2つあります。

「心掛けました」が良くない理由その1:まとめてしまおうという意図があるから

「心掛けました」の中には、自分はいつもそういう気持ちでやってきたのだと言うことを言いたいのが透けて見えます。

先に述べたように、ESの文章は、やってきたことの全体像を書こうと思わない方が良いです。それをやるとエピソードがどうしても薄くなるからです。

「学生時代に頑張ったこと」では、あなたが本当に頑張っている様子を、「自己PR」では、あなたの長所が実際に活かされたその場面を、読んだ人が目に浮かべられるように書くことが一番大事です。

ざっくりした表現でまとめてしまっては、そのためのエピソードが薄くなってしまって本末転倒なのです。

「心掛けました」が良くない理由その2:「で、あなたは何をしたの?」がわからないから

スポーツでも仕事でも良いですが、心のなかで思っているだけで結果が出ますか?

絶対出ないですよね。

「心掛けました。」は、あなたがいつもそう思っていたと言うことです。

「思っていたのはわかった。で、あなたはだから何をしたの?」

と言うことなのです。

大事なのは、あなたが実際にやった「行動」なのです。

あなたが訴えたい、あなたの頑張り、あなたの長所。

それをぜひ、実際に行動した場面の描写で書いてください。

それだけが、「学生時代に頑張ったこと」や「自己PR」を説得力のある文章にする、ただ1つの方法です。

では、今日はこのへんで!

 

 

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