今日は私が就活相談を受けたある学生さんの実例をお話しましょう。
理工系大学3年生の男子でした。
彼は軽音楽部の部長をしていました。音楽が好きで、就職先もその関連が良いと思い、楽器メーカーか音楽に使う音響機器のメーカーが希望だと言いました。
自分の好きなことを軸として企業を選ぶことは良いことです。決して間違ってはいません。
でも、ご想像の通り、楽器メーカーはあまり多くありませんし、音響機器メーカーというのは、あまり景気の良い業界でもありませんので、新卒採用枠は多くないだろうと私は思いました。
私は、業界はひとまず置いて、職種としてはどんな仕事がしてみたいのかを聞いてみました。
理工系大学で電気系の学科の彼は、電気関係の勉強や設計などは好きだから、開発職をやってみたいということでした。
それならば、電子楽器メーカーで開発職ができれば理想かもしれませんね。
でも、先に言ったようにメーカー自体が少ないのでかなりの狭き門です。
そこで私は言いました。
「電気の設計をすることも好きならそっちで考えてみては?」
音楽関係だけだとかなり狭くなりますが、「電気の設計」の仕事ができるということなら、かなり幅は広がります。あらゆる工業製品に電気の部分はあるわけですから。
結局彼は、楽器メーカーと平行して、2番めに好きな「電気の設計」ができる企業を探すことになりました。
1番好きなことは趣味でいくらでもできるんだから、あえて2番めに好きなことを仕事に選ぶ。
それで可能性が広がるなら、そういう考え方もありだと思います。
では、今日はこのへんで!
この記事を書いた人

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国家資格キャリアコンサルタントです。
医療機器メーカーの人事部で中途・新卒の採用業務を15年経験後、大学キャリア相談室での就活支援から社会人の転職支援まで幅広く活動しています。
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