今日キャリア相談室に来た学生さんは、履歴書の「自己PR」の欄がどうしても書けなくて困っていました。
テーマとして書く「自分の良いところ」は決まっているのだけれど、それを証明する具体的なエピソードがどうしても出てこないと言うのです。
彼は自己PRの1行目にこう書きました。
「私はどんなことも責任感をもってやりとげる力があります。」
2行目以後は、それを証明する具体的なエピソードを書きなさいと私が指導したのですが、それがどうしても出てこないと言うのです。
エピソードが出てこない自己PRのテーマはウソ
いくら考えてもどうしてもエピソードが出てこないとしたら、そのテーマがウソなのです。
ウソと言わないまでも、間違っているのです。
何故なら、テーマが本当だったら、必ずその自分の良いところが役立った場面が過去にあるはず。
逆に言えば、そういう場面を経験した、それも1度ではなく何度かあったからこそ、自分にその力があると気づいて来たはずなのです。
それを1つも思い出せないということは、要はそういう場面は無かった。
ということはつまり、それは本当に自分の良いところとしてそもそもあったのか?ということだからです。
では、どうすれば本当のテーマを見つけることができるでしょうか?
その1つの方法が逆に考えることです。
過去のエピソードから逆に自分の良いところを見つける方法
過去の成功体験、何かを乗り越えたり解決した経験、人の役に立てたことや人から喜ばれたこと。
つまり、過去に、
「自分の行動によって良い結果が出た経験」
をまず思い出してみてください。
自分で思いつくことが難しかったら、友達や家族に聞いてみるのも良いでしょう。
それが出てきたら、
その結果は自分のどんな「行動」によってもたらされたのか?
さらに、
その行動は自分のどんな「良いところ」によってやることができたのか?
を分析してください。
それで出てきた「良いところ」を自己PRのテーマとして、そしていま出てきたエピソードをその証明として書けば良いのです。
ぜひ、やってみてください。
では、今日はこのへんで!