「美味しそうな食べ物屋さんがあっても、入ってみる勇気が出ないんです」
と、彼女は言いました。
大学のキャリア相談室。
彼女は、何度も継続して来ている学生ですが、他の学生と比べて、なかなか志望業界や企業の選択が進みませんでした。
何度来ても、以前と同じような話の繰り返しになってしまうのです。
最初私は、何も考えてないタイプなのかな?という印象を持っていました。
でも、先日、いろいろ話をしているうちに、ふと、最初に書いたことを言ったのです。
「美味しそうな食べ物屋さんがあっても、入ってみる勇気が出ないんです」
「そうか。これがこの人の問題なんだな!」
と、私は気づきました。決して何も考えていないわけではなかったのです。
ちょっとの勇気を出してドアを開けてみよう!
彼女は、入ってみる勇気が出なかったとしても、美味しそうな食べ物屋さんに気づく力、ワクワクする気持ちは持っているのです。
そしたら次に必要なのは、ドアを開けて入ってみる、「ちょっとの勇気」です。
ドアを開けて入ってみるという、「行動」です。
それがなければ、新しい美味しい食べ物を味わうことは、絶対にできません。
彼女の就活も、全くこれと同じでした。
興味のある業界、魅力的な企業、それを探すことはできていて、企業研究ノートに書き出すまではできていたのですが、エントリーしようという段階になると、躊躇してしまうのです。
就活は、ちょっとの勇気を出して行動すれば、必ず結果が出てくる世界です。
もちろん、上手くいくことばかりではありません。
受かる企業より、落とされる企業の方が多いです。
でも、だんだんと、少しずつでも行動していれば、少しずつでも必ず先に進むのです。
そのうち、最初は「ちょっとの勇気」が出せずにいた自分は、もういなくなっていることに気づきます。
就活は、
自分で動くこと
そして、
動けば必ず結果がついてくること
を学べる貴重な機会です。
私は、自分の問題に気づくことができた彼女が、就活を通して、一回り成長した姿を見ることがとても楽しみになりました。
では、今日はこのへんで!