就活の自己分析に関する悩みで結構あるのが、「自己分析をしたら自分の短所ばかりが出てきて死にたくなった」というケースです。
これは根本的に就活の自己分析というものの目的も方法も間違っているのです。
自己分析の目的はあなたの「ウリ」を見つけること
こういう間違いは、往々にして目的と手段を取り違えていることから起こります。
もしかしたら「自己分析」という言葉が誤解を招きやすいのかも知れないのですが、自己分析とは「自分はこういう人間だと理解すること」だと思っている人が多いのです。
就活での自己分析の場合、それはちょっと違います。
就活でやる自己分析の目的を考えてみてください。言うまでもなく、「企業から良い人だと思ってもらって採用されること。」ですよね。
そのためには、あなたの「良いところ」をアピールする必要があるじゃないですか。つまり、あなたのセールスポイント、つまりウリを見つかること。それが就活での自己分析の目的なのです。
ウリがなかなか見つからないというならまだしも、「自分の短所ばかり出てきた」というのは、明らかに分析の目的を見失ってやり方を間違えていると言えます。
では、どういうやり方をすれば、自分のウリが見つかるのでしょうか?
自分の「ウリ」が見つかれば自然と業界研究につながる
自己分析をするには自分の過去を振り返ってみることが有効です。例えば、こんなやり方を私はオススメしています。
今までの人生の中から「うれしかったこと」を書き出してみる。そうすると、自分はどんなことにうれしいと感じる人間なのかが浮き上がってきます。
それから、「自分ができること」とか「自分が好きなこと」、「自分がやりたいこと」をどんなことでもいいから書き出してみる。
これらの結果から、自分がやりがいを感じられそうな仕事、自分が楽しくできそうな仕事というものが見えてきます。
そうしたら次は、そういう仕事ができそうな業界や職種は何か? というように進めて行きます。自己分析から業界研究に自然にシフトして行きます。
その結果見つかった企業の面接で、自己分析した結果である、「自分ができること」とか「自分が好きなこと」、「自分がやりたいこと」をアピールする。
つまり、それがあなたの「ウリ」なのです。それも、その企業のニーズにピッタリ合った「ウリ」ということです。
就活でやるべき自己分析はそういうことです。
企業が欲しいのは何かキラリと光るものを持っている人
企業はどんな人が欲しいと思っているでしょうか?
「短所のない人」ではなく、「長所のある人」ではないでしょうか?
「短所のない人」は言い換えれば特徴のない人です。
でも、これからの時代、企業が欲しいのはそんな人ではありません。
人は良い所も悪い所も必ずある。それは分かった上で、どこかに人と違ってキラリと光るものを持っている。そういう人を求めているのです。
ですから、もう短所にこだわることは止めて、自分の長所だけにフォーカスしてしまいましょう。
人の短所というものは、得てして長所の裏返しでもあります。
そういう意味でも、就活の自己分析では、短所なんか、全然気にしないで良いのです。
では、今日はこのへんで!