就活で企業から内定をもらうと、2種類ほどの書類をもらうことになります。
「内定通知書」と「内定承諾書」、もしくは「入社承諾書」といったものです。
これらの書類は、どんな意味があるものでしょうか?
「内定通知書」はあなたが正式に内定したという最も大事な書類
キャリア相談室に学生がやってきて、
内定をもらいました!
と報告に来たとき、私は「おめでとう!」というと同時に必ず、
内定通知書はもらった?
と聞きます。
内定の知らせは、最初は口頭だったり電話だったりだと思いますが、後日、郵送で「内定通知書」が送られてくるはずです。
そしてそこには、あなたを正式に採用内定した旨の文章と、会社の代表者名が書かれ、会社の印が押されています。
つまり、
「会社としてあなたの採用を保証する」
という非常に大事な書類なのです。
会社としては、これを一度出したらよほどのことがない限り、「内定取り消し」をすることはできません。
詳しいことは省きますが、会社が「内定通知書」を出すということは、法的には雇用契約を結んだと同等の意味が出るからです。
一方、まだ電話だけとかの段階では、その保証をもらっていない段階なので、最悪、「そんなことは言っていない」とシラを切られたら終わりです。
私が、「内定通知書はもらった?」と学生に念を押したのは、内定をもらったことを確実にして安心するために、絶対必要な書類だったからです。
このように非常に大事な「内定通知書」ですから、これはもらったら入社するまで絶対無くさないように保管しておいてください。
「内定承諾書」と「入社承諾書」は同じもので、あなたに入社を約束させるもの
さて、内定通知書が送られてきたら、一緒に入っているのが、「内定承諾書」もしくは「入社承諾書」です。
これは企業によって名前が違うのですが、どちらも意味は同じで、あなたが入社を決断したら、記名捺印をして返送してくださいというものです。
場合によっては、「保証人」という欄があって、あなたのお父さん、お母さんなどにも記名捺印を求める企業もあります。
本人は入社したいのに、後でそれを知った親に反対されて内定を辞退するというようなことがあるからです。
企業は、ちゃんと親も了解しているのだということを取り付けておきたいわけです。
この、「内定承諾書」もしくは「入社承諾書」の意味は、
必ず貴社に入社します!
ということをあなたに約束させるものです。
企業への約束をするわけですから、安易に記名捺印して返送してはいけません。
熟考の上、この企業に入ると決断したら、出してください。
というと、心配になる人がいますよね。
これを出したら絶対に入社しないといけないの? 辞退できなくなるの?
ということです。
これについては、別の記事に書いてありますので、そちらを読んでみてください。
では、今日はこのへんで!