という記事の中に、
「営業をやりたい」と答えた学生はわずか11.6%で、「やりたくない」の88.3%を大きく下回った。
「やりたくない」理由は、やはり「ノルマが嫌」のほか、「コミュニケーションが苦手なので自信がない」というものが挙がっている。
と書いてありました。
私も学生さんの相談の中で、営業は嫌だという声を良く聞きます。
でも、そのように決めつけてしまうのは、3つの理由で間違っています。
飛び込みやノルマに縛られるだけが営業の姿ではないから
確かに、新規訪問何件とか売上何円とかのノルマを課せられて、日々走り回らされる営業の仕事も世の中には存在します。
でも、それは営業という仕事の一部分しか見ていない、偏見とも言って良い見方です。
営業という仕事は、一番募集も多いですが、売る相手や売るモノ(またはサービス)によって全くやり方も、それに適する人柄も異なっているのです。
営業という仕事ほど、バラエティに富んでいる仕事はないと言っても過言ではありません。
お客様に一方的に売るのではなく、一緒に問題を分析して、どのようにそれを解決していくかという提案型の営業もありますし、何年もかけて少しずつ関係性を作っていく長いスパンでの営業もあります。
単に月ごとの売上やノルマを追いかけるだけが営業の姿ではないのです。
営業は決して口が上手い人や押しの強い人が適しているのではない
セールスマンのステレオタイプを勝手に思い描いて、自分はそういうタイプじゃないと決めつけている人もいませんか?
自分は話すことが得意ではないから、営業には向いていないと思っている人もいます。
私は以前、医療機器のメーカーに勤務していました。
医療機器は高度で高価で、場合によっては患者さんの命に直結する商品です。
ですから、それを買うお医者様も、非常に慎重になります。
何かトラブルがあったときに、この会社はきちんと後々まで対応してくれるだろうか?
そういうことを非常に気にして、本当にこの会社なら、この営業マンなら大丈夫と思えるようにならないと買ってもらえません。
つまり、「信頼できるかどうか」が判断基準となります。
では、信頼できる人とはどんな人でしょうか?
決して口が上手い人や押しの強い人が信頼されるわけではないですよね?
誠実にお客様に向き合うことが出来る人、自分が話すより相手の話を良く聴くことが出来る人。約束を守る人。
そういう人が、お客様に信頼される優れた営業マンなのです。
だから、私のいた会社では、いかにも営業マンという感じの人ではなく、むしろ真面目でおとなしそうな人が営業をやっていました。
嫌な理由で職種を選んでいる限り、あなたは受からない
これは営業に限ったことではありません。
「これが嫌だから」「あれが苦手だから」という理由で消去法でやりたい仕事を消して行く選び方をしている限り、残った職種は、単に「比較的嫌ではない」というだけの仕事です。
志望理由にどのように書くのでしょうか?
「嫌ではなかったから」では志望理由になりません。
だから、あなたは志望理由をでっち上げる。そうするとどうしてもありきたりで薄っぺらくなって、あっという間に見破られます。
「あれが嫌だから」ではなく、「これをやりたいから」
そう思える仕事を探してください。
これは就活で仕事を選ぶときだけではなく、これからの人生全てにおいて共通することです。
では、今日はこのへんで!